!注意!
この『致死殺意快楽衝動シンドロォム』は
殺人のシーンなどが出てきます。
1話に1人は死んでいます
殺人・の描写などが苦手な方は読まないで下さい。
そして、この小説は
決して殺人などを推奨する物ではありません
現実とお話。キチンと区別のつく方のみお読みください
読んだ後の苦情は受け付けません。


 

コンビニを出たウタは
マサの待つトンネルへ急いだ
(ケイじゃないって言わなきゃ
 ケイが殺人なんかする訳ない
 なにかの間違いなんだ・・・・・・・)
人気のないトンネルの入り口についた時
彼が見たのは、堪えがたい光景だった
「マサ!?マサ!!!」
倒れた親友。
一面に広がる血の海。
そして・・・・・・・・
「あ・・・・・・あ・・・・・・・」
幼なじみが常に付けていた
十字架とドックタグのネックレス。
「ケイ・・・・・が・・・・・・・?」
(理由がないよ、
 ケイがマサを殺す理由が・・・・・・
 どうして・・・・・・・・?)
「ど・・・・して・・・・・・・・・・」
彼は震える手で、ジーンズのポケットに手をやった
血のついたネックレスをポケットに入れると同時に
ウタは警察に電話をかけるため、携帯を取り出した 








(これ・・・・・・なんだろ?)
警察の事情聴取を終えて
ウタは、ケイが常に付けていた
ネックレスを眺め、気づいた
「なんか・・・・・・・・書いてある?」
(何?これ・・・・・・・・中国語?)
ウタはそのネックレスについた血を拭いてから
それをまた、ポケットに突っ込み図書館へ急いだ。
中国語の本を片っ端から取り出しそれを勢いよく机の上に置くと
隣に座っていた人がビクリと肩を揺らした
「あ、すいません・・・・・」
「いーや、いぃよ、今度からは気を付けな
 ・・・・・・・中国語勉強すんのかぁ?」
妙に間延びした口調の彼はウタに’ニコリ’と笑いかけた
「あ、はい」
「俺、教えてやろっかぁ?
 中国とのクォーターなんだよ」
「えっ、じゃ、じゃぁ!これ何か解りますか?」
そういってウタが取り出したのは
ケイのネックレス・・・・・
「あ?これ、『ツキマサ』のじゃぁねぇの?」
「ツキマサ?」
「そ、『タツキツキマサ』、
 これ俺が加工したやつだぜぇ、多分」
「そうなんですか?でも・・・・『ツキマサ』って?」
「俺の店・・・・・・喫茶店なんだけど
 ウチの常連だよ・・・・・・・・・・
 そいやぁ二日くらい前にも写真持って
 『ツキマサ』の事聞きに来た奴が居たなぁ」
「どんな奴!?」
「あぁ〜、紺色の髪で後ろに髪括ってた」
(マサだ!んじゃあマサはケイの何かを知ってたの?)
ウタは彼の横に座ると、もう一度彼に聞いた
「それで、これにはなんて・・・・・?」
「圭輔、抱歉・・・・・訳は圭輔、ごめんだ」
「ごめん・・・・・・・?」
「あぁ、そうだ、この間の奴に
 これ、渡しといてくれないかぁ?
 『ツキマサ』の写真、忘れてったんだよ」
受け取ったそれに写っていたのは
紛れもなく・・・・・・・幼なじみの姿。
ウタは山ずみになった中国語の本を眺めながら
頭の中で話しを整理した
(圭輔、ごめん・・・・・・その、『ツキマサ』って奴が謝ってるの?
 でも、この人はケイの事を『ツキマサ』って呼んでる、
 ケイがケイに謝る?・・・・・・・・・・・・・・・例えば・・・・例えばケイが
 ダニエル・キース著者の『28人のビリー・ミリガン』の物語のように
 多重人格だったら・・・・・・・・・・・・・?)
ほぼ生気のない目でウタは広げたノートに、こう書いた
『圭輔、抱歉=圭輔、ごめん
 ケイ=ツキマサ
 ケイは    二重人格』
そのノートを抱えて、本の山を元の棚に戻すと
ウタは図書館を出た
そして、その入り口で、リョーチへメールを送った


『今から話したい事がある
 俺の家にきて』


ウタが足早に家に戻ると、
玄関には・・・・・・・・・・ケイがいた
「ケイ」
「やぁ、ウタ、元気?
 ネックレス・・・・返してもらおうと思ってさ」
「・・・・・・ケイじゃないよね、君は、『ツキマサ』?」
ウタがそう問うと、ケイは一瞬目を見開き
軽く舌打ちをした
「お前までわかるなんて計算外。
 そのままへらへら笑っときゃ、
 生かしておいたのにさ」
ウタの手からノートが滑り落ちた
バサリと音を立てて落ちたソレを無視して
ウタはケイに近寄った
「どうして・・・・・・・どうして、マサと野崎を殺したんだよ!
 どうしてケイの事を殺人者にしたんだよっ!!」
「ハッ、笑わせるな、理由は簡単だ
 マサと野崎を殺したのは俺の存在がバレそうだったからだよ
 マサは俺の事を調べて、もう少しでばれる所だった
 野崎は偶然にも俺の人格に気づいてね
 俺の事がケイにばれると色々面倒なんだよ
 こうやって・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ケイ・・・・・いや、『ツキマサ』はニッコリと微笑み
ウタの心臓にナイフを突き刺した
「人を殺す、楽しいゲームが出来なくなっちゃうだろう?」
『ツキマサ』はウタのポケットに入ったネックレスを取りだし
その場から去っていった 

嗚呼。
僕ガ最後ニ見タ君ノ顔ハ
ソレハ
人ノ 死ヲ楽シイト 感ジル 微笑ミ 

親愛なる友へ

君の偽物が犯人で

良かったと思う

でも、君の偽物も

真っ白になるよう

心から願う


石崎 翔汰


ネクスト